女性と生理とは切っても切れない間がらですね。女性の生理は一生のうちの35年間、およそ450回ほどのお付き合いです。もちろん生理がなければ妊娠もありませんが、妊娠だけでなく女性にとって生理は健康のバロメーターといえます。
でも生理前のイライラ・生理痛・頭痛・腹膨など、人によっては「生理がなかったら楽なのに!」なんて思われる事も・・・。
実は生理痛はないのが当たり前です。西洋医学では生理痛がある場合、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣腫瘍などの病気が疑われますが、中医学では主に3つのタイプに分けて考えます。
血虚(けっきょ)タイプ
厳密にいうと中医学でいう”血”は一般的に言われている血液とは若干異なりますが、体のすみずみに酸素や栄養を送り、老廃物を排出し、身体を温める、という重要な役目を担っています。この”血”が足りない状態を血虚といいます。
貧血・立ちくらみ、顔色が悪く爪がもろい
生理が遅れがち
生理日数が短い
月経血は色が薄く水っぽい
生理の終わり頃から腰や腹が重だるく痛む
おけつ(お血)タイプ
おけつ(お血)とは血液の流れが悪く、粘りけを増し、凝固しやすくなった状態のことをいいます。
痛みが強く、キリキリ刺すような痛み
出血が多く、紫っぽい色の血塊が多い
頭痛、肩こりがある
シミ、くすみ、そばかすがある
気滞(きたい)タイプ
中医学でいう”気”とは簡単にいうと【体を動かすエネルギー】です。この気の流れが滞った状態を気滞(きたい)といいます。
生理前からイライラ、胸や腹が張って痛む
生理前にニキビや肌荒れがおこりやすい
生理前に便秘や下痢になる
生理周期が早まったり遅れたり不安定
不眠、過食
複数の項目に当てはまる方は複合タイプです。
生理の状態を整える=からだこころ全体のバランスを整えることになるのです。女性の生理トラブルに困っている方や赤ちゃんが欲しい方は、まずは生理のバランスを整えていきましょう!
一般的な生理とは?
周期
生理が始まった日から次の生理が始まる日までの日数は28日~35日が一般的。
期間
生理が始まった日から終わるまでの日数は5日間~7日間が一般的。
状態
経血の色はやや暗めの赤色。塊はなし。
夜間に2~3回ナプキンを替えないといけない状態は”量が多い”、逆に昼間4時間以上も代えないで済む場合は”量が少ない”と考える。
おりもの
個人差があるが、生理前2~3日頃少量と、生理初日から14日前後(排卵期)に、透明な卵白様のおりものが増える(綿糸状帯下という)。
症状
寝込んだり、鎮痛剤がないと耐えられないような痛みは異常と考える。
代表的な漢方薬
イスクラ婦宝当帰膠
ふほうとうきこう
[第2類医薬品]
イスクラ参茸補血丸
さんじょうほけつがん
[第2類医薬品]
イスクラ冠元顆粒
かんげんかりゅう
[第2類医薬品]
イスクラ逍遙丸
しょうようがん
[第2類医薬品]
開気丸
かいきがん
[第2類医薬品]
イスクラ心脾顆粒
しんぴかりゅう
[第2類医薬品]
イスクラ温胆湯エキス顆粒
うんたんとうえきすかりゅう
[第2類医薬品]
爽月宝
そうげつほう
[健康食品]
紫煌珠
しこうじゅ
[健康食品]
お一人お一人の症状や体質、生活スタイルによって合う漢方薬が違います。自己判断せず、どうぞお気軽に田中薬局へご相談ください。