中医学では、女性のからだのサイクルにあわせた
周期法をご提案しています。周期法とは、自分の月経のリズムを知り、そのリズムにあわせて漢方薬を飲みわける方法のことをいいます。
周期法では、基礎体温表を指標とします。基礎体温とは、5時間以上の睡眠の後、静止した状態で測定した体温のことです。基礎体温表には、基礎体温のほかに、月経期間やおりものの状態、風邪などの病気の記録、薬の服用、性交渉の有無などを記録していきます。基礎体温表からは、あなたのからだの状態が実によく読み取れ、不妊だけでなく、女性のからだのバランスを整えるのに、とても役立ちます。
理想的な基礎体温表
女性の基礎体温には個人差がありますが、およそ28日くらいの周期が一般的といわれています。上表は理想的な基礎体温表です。ポイントは3つです。
高温期は12~14日ある?
低温と高温の差は0.3℃~0.5℃ある?
周期は安定している?
低温相から高温相へは3日ほどでスムーズに上がると理想的です。
4つの期間にわけます
女性は一ヶ月の間【生理期】【卵胞期】【排卵期】【黄体期】と、4つの期間によって、からだの状態が異なります。
生理期 → 不要になった粘膜・経血を外に排出する
卵胞期 → 子宮内膜の再生増殖、卵巣内で卵胞を成熟させる
排卵期 → 成熟卵胞が卵子を排出、黄体に変わる
黄体期 → 子宮内で受精卵を着床・養育できる環境を整える
基礎体温のバランスが悪い時には、周期法の前に、からだの状態を整える必要があります。 特に、冷えのひどい人、血の巡りの悪い人(ひどい生理痛がある場合が多いです)、ホルモン治療などを受けたことのある人、など、その人の今のからだの状態によって、まずは体調を整えることを優先させた方がいい場合もあります。
周期法は、西洋医学と併用して行えます。そこで周期法をはじめようと思っている方、また不妊でお悩みの方は、卵胞の発育、排卵に関係するホルモンに問題がないかを調べる検査(ホルモン検査)をしておくと良いでしょう。
まずはひとりで考え込まず、是非一度お気軽に当店へご相談ください♪
基礎体温表チェックポイント
高温期は12~14日ある?
低温と高温の差は0.3℃~0.5℃ある?
周期は安定している?
高温期が12日以下の場合や低温と高温の差が0.3℃以下の場合には黄体機能不全も考えられます。高温期が16日以上続く時は妊娠の可能性があります。
また、生理周期が21日以下なら卵胞の生育が十分でない場合が考えられ、40日以上なら排卵トラブルの可能性が浮上してきます。
中医学的 基礎体温表のヨミカタ
中医学的に基礎体温表を読み解く時【陰】と【陽】のバランスがとれているかどうかがキーポイントとなります。
陰と陽は互いを育てあいます。片方が良くないともう片方へも影響を及ぼします。陰陽のバランスは食事や生活習慣によっても調和したり乱れたりします。
排卵前の低温期を【陰】、排卵後の高温期を【陽】と考えます。よって低温期に問題があると思われる場合、高温期に問題の原因がある、と考えていきます。
代表的な漢方薬
イスクラ婦宝当帰膠
ふほうとうきこう
[第2類医薬品]
イスクラ杞菊地黄丸
こぎくじおうがん
[第2類医薬品]
田七人参茶
でんしちにんじんちゃ
[健康食品]
お一人お一人の症状や体質、生活スタイルによって合う漢方薬が違います。自己判断せず、どうぞお気軽に田中薬局へご相談ください。