読書の秋、芸術の秋、食欲の秋、行楽の秋、そして乾燥の秋、です。
季節は、湿と暑から燥に変わります。
秋は収斂(しゅうれん)の季節、万物が成熟して収穫される季節です。秋は五行では金に属します。五臓では肺と大腸に影響がでやすくなります。
秋の過ごし方
早寝、早起き!!
気をきゅっと引き締めて過ごしたい秋は、早寝早起きを心がけ、防御力・抵抗力・免疫力を向上させましょう。
生活リズムを整えるためには、起床時間で調整していくと良いです。
眠くない夜に寝なさいといっても難しいので、まずは朝ちょっとずつ早起きをするようにします。普段6時に起きている人は5時、7時に起きている人は6時起床を目指してみましょう。日中は適度に体を動かしましょう。夜は自然と眠くなるでしょう。
食べ過ぎない、飲み過ぎない
収穫の秋で美味しい食べ物がたくさん出てきますね。
でも食べすぎ飲みすぎは禁物です。胃腸などの消化器系(脾胃)に負担がかかると、免疫力が落ちてお肌も荒れやすくなります。
腹七分、八分を心がけ、楽しい秋を過ごしましょう。
運動しすぎない
スポーツの秋ですね。
秋は涼しくなるにつれ、運動を始める良い機会に恵まれます。
運動して呼吸をすることは、秋に活動する肺気を養いますが、急に運動量を増やしたり過激なスポーツをしたりすると、体内の過酸化酸素が増えるということがわかっています。
無理せず、少しづつ、自分の体にちょうど良い運動量を心がけましょう。
秋の乾燥対策
のどや口が渇く
のどや口が乾燥する、水分補給しても渇きが消えない、というドライマウスの方は同時に足腰がだるい、お肌が乾燥する、といった症状もあるのではないでしょうか?
口の渇きは胃粘膜が充分に潤っていないこともあらわしています。
体液を補う補陰(ほいん)薬の八仙丸(はっせんがん)や、胃の不調を改善する健胃顆粒S(香砂六君子湯)といった漢方薬がオススメとなります。
肌が乾燥する
お肌が乾燥するという方は、立ちくらみ・貧血・冷え性・顔色が白っぽい・生理不順、といった血虚(けっきょ)の症状もあるのではないでしょうか。
お肌の瑞々しさは血の働きが関係しています。婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)などの血を補う漢方薬や血を補う食べ物を活用しお肌を潤す力を補っていくと良いでしょう。
目が乾燥する
目が乾燥する、ドライアイの方で、手足のほてりやイライラしやすいといった症状があれば、体内に熱がこもっていて水を蒸発させているケースが多いです。
熱を冷ましながら潤いを与える杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)がオススメの漢方薬となります。杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)は飲む目薬とも呼ばれています。
水分代謝が悪い
津液が足りなく、水分代謝が悪くなっていると、疲れやすい・倦怠感がある・すぐ息切れするといった症状が表れやすくなります。
この場合は体液を補い、水分代謝を促進する麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)が代表的な漢方薬です。
美味しく食べて乾燥対策
肺を潤す、大根・ゆり根・れんこん・銀杏・紫蘇・ナシ・はちみつが秋におすすめの食べものです。また、大腸を整えると肺の働きも助けるため、こんにゃく・寒天・きのこ類もおすすめです。きのこ類は免疫力アップにも貢献してくれます。
イスクラ八仙丸
はっせんがん
[第2類医薬品]
イスクラ杞菊地黄丸
こぎくじおうがん
[第2類医薬品]
麦味参顆粒
ばくみさんかりゅう
[第3類医薬品]
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