熱中症とは・・・
暑さ本番の8月、楽しい夏休み期間中に熱中症になる方も多くいらっしゃいます。
熱中症は、高温多湿の外気による高温障害のことで、熱疲労・熱けいれん・熱失神・熱射病などのことをいい、時に命にかかわる重大な発症でもあるので十分な注意が必要です。
熱失神 | 熱けいれん | 熱疲労 | 熱射病 | |
意識 | なし | あり | あり | 緊急事態 |
体温 | 正常 | 正常 | ~39℃ | 40℃以上 |
皮膚 | 正常 | 正常 | 冷たい | 高温 |
発汗 | あり | あり | あり | なし |
その他の症状 | 不整脈。突然の意識消失。 | けいれん。硬直。 | 体温は高いのに皮膚は冷たいという現象。 | 高度の意識障害。皮膚が乾燥する。 |
原因 | 長時間の直射日光、高温の室内にて、発汗による脱水と末端血管の拡張によって、体全体の血液の循環量が減少した結果発症。 | 大量の発汗後、水分のみの補給で塩分やミネラル不足により発症する。 | 多量の発汗に水分・塩分・ミネラル補給が追いつかず脱水症状になり発症する。 | 視床下部の温熱中枢まで障害され、体温調節機能が失われることにより発症する。 |
重症度 | Ⅰ度 | Ⅰ度 | Ⅱ度 | Ⅲ度 |
対応方法 | 輸液(ゆえき:水分、電解質などの点滴)、冷却。 | 経口補水塩(けいこうほすいえん:水1L/食塩3g/ブドウ糖40g)の投与。 | 輸液(ゆえき:水分、電解質などの点滴)、冷却。 | 緊急入院にて冷却。 |
応急対応 | 胃痙攣をおこすことがあるので冷たすぎるものは避け、経口補水液またはスポーツドリンクを飲ませる。但し、スポーツドリンクはナトリウム濃度が低いため、特に乳幼児には味噌汁や経口補水液がよい。
体を冷やす方法としては、涼しい場所で休ませ、霧吹きで水を全身にかけ気化熱によって冷ます方法、冷たい缶ジュースや氷などをわきの下や股下など動脈があるところを集中的に冷やす方法、うちわであおぐなどの方法がある。 汗をかいていなくても、熱がなくても、上記のように熱中症にかかっている可能性がある。躊躇せず、救急車を呼ぶことが肝要である。 |
熱中症の予防と対策に、おすすめの漢方!
■ 汗をかくと水分といっしょに気も流れ出てしまいます ■■
中医学では、水分・塩分・ミネラルという言い方ではなく、これら体に必要な水分を 津液(しんえき)といいます。
津液(しんえき)が不足すると、体内の水分が足りない状態ですから、当然、体内のすべての仕事がうまく循環しません。
また、汗は水分とともに生命エネルギーである 気(き)も消耗してしまいます。 気(き)が不足すると「だるい」「すぐ疲れる」「不眠」「食欲不振」といった症状が表れます。よって発汗によって失われた水分と 気(き)を同時に補う必要があるのです。
潤いを補い、 気(き)も同時に補ってくれるのが麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)という漢方薬です。一部のスポーツ選手は練習中に、スポーツドリンクに麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)を溶かしたスペシャルドリンクを愛飲して、熱中症の予防に役立てているとか。
そして水分不足で濃くなった血液の流れを改善する活血化お(かっけつけお)薬、冠元顆粒(かんげんかりゅう)の存在も忘れてはいけませんね。
手軽に準備できるスペシャルドリンクの作り方をご紹介いたします。
【材料】
・粉末のスポーツドリンク
・麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)
水1リットルに、粉末のスポーツドリンク1袋(1L用)と麦味参顆粒5袋を混ぜあわせ、よくシェイクして溶かしたら出来上がりです★
夏の脳梗塞にも注意!
夏は発汗によって潤いが失われ、血液濃度が濃くなる傾向があります。
血液がねばねばになり流れが悪くなると、血栓ができやすくなり、脳梗塞の危険性が高まります。
水分のみならず、塩分&ミネラル補給は夏の常識となっている昨今ですが、それでも夏の脳梗塞の発症率が低下しない現実があります。水分・塩分・ミネラル補給も大事ですが、それだけでは不十分ということです。
まず、余分な熱を排出してくれるスイカや冬瓜、トマト、きゅうり、なす(※夏野菜は体を冷やすので冷え性の方は避ける)、血液をサラサラにする玉ねぎ、ラッキョウ、納豆、あじ、いわし、といった食材を活用すること、そして食事で補いきれない部分は漢方薬が強い味方になってくれます。
田中薬局では、あなたの体質にあった食事アドバイスもしております。お気軽にご来店ください★
田中薬局では漢方薬の試飲もできるほか、あなたの症状や状態にあったサンプルを差し上げています。
「自分の生活スタイルにはどの漢方薬が必要なの?」
「子どもの急な体調変化に対応できる常備薬orサプリはある?」
という方も、ご来店・ご相談お待ちしております。